要注意!犬のマウンティングの意味としつけ方

マウンティング

愛犬と散歩をしている時や、ドッグランに行った時、他の犬にマウンティングをしたことはありませんか?

犬のマウンティング、放置していると大きなトラブルになる可能性があります。
その為、マウンティングしないように気を付けたいところ。

そこで、この記事ではマウンティングとは何か、どんな意味があるのか、どうやってやめさせたらいいのかなどをご紹介します。

そもそもマウンティングって何?

マウンティングというのは、犬が対象に前足で抱き着いて、自身の腰を振ったり、押し付けたりする行為のことを言います。
イメージとしては、交尾の際に取る行動に近いものです。

本能的に行う行動ですが、すべての犬がマウンティングするわけではありません。
ただ、オス・メスといった性別や、対象に関係なく行います。
対象とされるものは犬・人・人形などが多いとされます。

犬がマウンティングする3つの理由

①性的な欲求

子犬から成犬になって、発情期になるとマウンティングし始めます。
だいたい生後6か月くらいから始めるといわれますが、個体差があります。

オスであれば、メスのフェロモンで発情することで、マウンティングします。
ただし、マウンティングはメスでもすることがあります。
マウンティング行動に性別は関係ありません。

多くの人はマウンティングの理由を性的な欲求からだと思いがちですが、実は違います。
性的な欲求から来ることもありますが、ほとんどの場合他の理由が該当します。

②上下関係の誇示

力を誇示することで、上下関係をわからせるために行います。
この理由も本能から来るもので、動物であるため自然な行動と言えます。

③コミュニケーション

以前は①や②がほとんどの理由と考えられていましたが、現在ではコミュニケーションの一環としてマウンティングすることがわかっています。

例えば、
他の犬や、飼い主の腕・足などにマウンティングする場合は、「遊んで欲しい」。
人形にマウンティングする場合は、「独占したい」。
など。

他にも、遊んでいて楽しくなり、楽しすぎて興奮し、マウンティングすることも。

マウンティングはやってもいいこと?ダメなこと?

結論から言うと「ダメなこと」です。
ただ、勘違いして欲しくないのは、犬のマウンティングは本能から来る自然な行為だということ。
なので、マウンティングしてしまうのは仕方ないことなのです。

では、なぜ「ダメなこと」なのかを順を追って説明します。

犬がマウンティングすることは自然な行為

先ほども紹介しましたが、マウンティングは本能からくる自然な行為です。
犬にとってマウンティングすることは「普通」であり、「当たり前のこと」です。

ただし、マウンティングする側は当たり前でも、される側はどうでしょうか。

マウンティングされた犬の反応

他の犬にマウンティングされると犬の反応は大きく2パターンに分かれます。

  1. 怒る
  2. 怖がる

性格によって反応が分かれます。

怒る場合は、自分の方が力が上だ!と吠えたり、追いかけたり、威嚇して怒りを表します。
ここから喧嘩に発展してしまうこともあります。

怖がる場合は、すぐに逃げて距離を取るようにします。
臆病な子だと、マウンティングが原因で犬と触れ合うのが嫌いになってしまうこともあるようです。

共通して言えることは、犬にとって「マウンティングされるのは不快」ということです。
例え、「遊んで欲しい」という理由でマウンティングしたとしても、された側にとっては嬉しいものではありません。

マウンティングは癖がつく

マウンティングの対象は犬だけでなく、人や人形も該当します。
人や人形にマウンティングすることも許容してはいけません。
つい愛犬が可愛いからといって、マウンティングされることを許容して構ってあげると、「マウンティングすると構ってもらえる」と思い込んでしまいます。
そうなると、マウンティングする癖がつき、頻度が増え、他の犬に対してもマウンティングしてしまうようになります。

マウンティングが「ダメなこと」の理由

上記で紹介した理由をまとめると、

  • マウンティングは自然なこと
  • ただ、止めないと癖がつく
  • そして、される側の犬は不快

愛犬が他の犬にマウンティングしてしまうと、された側の犬を傷つけてしまう。
または、喧嘩になり、相手の犬も愛犬も傷つく可能性がある。

なので、マウンティングはしてはダメなことになります。

マウンティングをやめさせる3つの方法

じゃあどうやったらマウンティングをやめさせられるの?と思いますよね。
ここではやめさせる方法を3つご紹介します。

方法①:無視する

無視するとは言いましたが、マウンティングしていることを放置するわけではありません。
人の腕や足の場合は、黙って愛犬を振り払います。
(※振り払うといっても、犬がケガをしないようゆっくりと離してくださいね!)

ぬいぐるみの場合は、愛犬を引き離して取り上げましょう。
そして手の届かない場所や見えない場所に移動させます。

黙って止めて無視することで、「マウンティングしても構ってもらえない」と認識させます。

例え、遊んでいる途中であっても徹底してください。
心苦しいと思いますが、愛犬の為です。

方法②:止めて褒める

これはほんの少しだけ難易度があがります。
既に行動制止の指示を実行できる程度にしつけができないといけません。

マウンティングを始めたら、「ダメ」「NO」「ストップ」などと声をかけて行動を制止させます。
やめることができたら愛犬をめいっぱい褒めてあげましょう。

方法③:意識をそらす

別の何かで意識をそらします。
例えば、好きなおもちゃを与えたり、コングなどのおやつの入ったおもちゃを与えるなどして意識をそらします。
楽しめる方法で意識をそらすことができれば、マウンティングをやめさせられた時のストレスを発散することが可能です。

マウンティングをしても怒らないこと

制止する時に怒ったり、叫んだりしてはいけません。
上でも説明しましたが、マウンティングしてしまうのは本能であり、仕方のないことなのです。
ましてや、マズルを押さえたり、お尻を叩いたりなど、物理的に罰を与えてしまうと関係が悪化してしまいますので注意しましょう。

最後に

いかがでしたか?
マウンティングのことを少しでも理解してもらえましたか?

マウンティングに対する正しい知識を身に着け、普段からしつけることで散歩やドッグランでのトラブルを避けることができます。

また、しつけは愛犬との豊かなドッグライフを送るためにとても大切なものです。
こちらでも少しずつ紹介できればと考えていますので、参考にしていただけると嬉しいです。

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