【犬の爪切り】方法・コツ・注意点!

犬の爪

皆さん、愛犬の爪のお手入れはきちんとしていますか?
最近、犬を飼っている知人達と会話した際、ほぼ全員が「爪切りは全てかかりつけの病院に任せているからよく知らない」と言っていました。
案外、犬を飼っている人でも犬の爪切りについて知らないのだなぁと実感しています。

犬の爪は、切らずに伸ばしたままにしていると色々な悪影響が出くるので、定期的に爪のお手入れをする必要があります。
もちろん、自分では切れなくても、病院でお手入れしているのであれば、全く問題はありません。

ただ、病院に行けない状況になるなど、万が一に備えて爪切りについての知識を持っているに越したことはありません。
また、これから犬を飼う予定の方や初めて爪切りを行う方にも是非知っていただきたい内容です。

この記事では、犬の爪切りの方法やコツ、注意点などを詳しくご紹介していきます。

犬も爪切りは必要?

皆さんご存知だと思いますが、人間と同じく犬にも爪があります。
人間の爪は自然と伸び、長くなれば切ります。
そして、犬の爪も自然と伸びるので、切る必要があるはずです。

まずは犬の爪についてと、切らなければどうなるのかをご紹介します。

犬の爪

基本的に犬の爪は全部で20本あります。
単純に前足の左右で5本ずつ、後足の左右で5本ずつです。
また、各足に1本ずつ狼爪(ろうそう)と呼ばれるものがあります。

・狼爪について

狼爪とは、人間でいうところの親指みないたものです。
あまり知られていませんが、犬にも指が5本あります。

この狼爪は前足・後足、左右共に1本ずつあります。
そして、全て地面につかないため、よく散歩に行くワンちゃんでもこまめに手入れする必要があります。
少なくとも月に1回はお手入れが必要です。

また、狼爪について解説している記事がありましたのでご紹介します。
詳しく知りたい方は是非読んでみてくださいね。
犬の「狼爪(ろうそう)」ってご存知ですか? 実はある犬とない犬がいるのです

犬の爪も伸びる?

犬の爪も人間同様に伸びます。
しっかり散歩に行く子やよく運動する子であれば、適度に擦り減る為、伸びるのが遅く感じるでしょう。
逆に、あまり散歩に行かない子であれば、伸びるのが早く感じるかもしれません。

ただ、どちらの場合も狼爪は地面につかないため、擦り減ることはありませんので、こまめなチェックが欠かせません。

爪を切らないとどうなる?

爪が伸びっぱなしだと、爪が曲がってしまい、歩きにくくなります。
変則的な歩き方が続くと、足や腰に負担がかかってしまいます。
そうすると、膝蓋骨脱臼や関節炎などの足・腰の病気になり、生活に支障をきたす可能性があります。

また、爪はカーブしながら伸びていき、最終的に肉球に食い込んでしまいます。
狼爪も同様で、足に突き刺さってしまうのです。
こうなると、まともに歩くこともできず、立っているだけで痛みが走る状態です。

他にも、カーペットや飼い主の洋服に引っかかることが増えます。
酷い場合だと、カーペットに引っかかってこけてしまいます。
最悪の場合、ケガだけでなく、骨折してしまう可能性もあります。

爪が伸びると血管や神経も伸びる

犬の爪は管のようになっており、中心に神経と血管が通っています。
後で詳しくご紹介しますが、爪を切る際には、この神経や血管を傷つけないように気を付けながらカットします。
しかし、爪が伸びるのを長期間放置すると、爪の中の神経や血管が徐々に伸びてくるため、カットしてはいけない部分が増え、余計にお手入れが難しくなってしまう悪循環になります。

爪のお手入れは大切

ここまでご紹介したように、愛犬の健康を考えると、爪を切ることがいかに重要かご理解いただけたと思います。
「爪が伸びてるけどまだいいか」と軽い気持ちで考えず、愛犬の将来の為に日々のケアを大切にしましょう。

爪の切り方

爪を切ることの大切さを知ったら、次は実践しましょう。
コツや注意点も都度ご紹介しますので、是非参考にしてください。

準備するもの

  1. 爪切り
  2. 爪やすり
  3. コットン(or ガーゼ)
  4. 止血剤

コットン・ガーゼや止血剤は万が一に備えて準備しておきましょう。
初めての方や慣れていない方は特に準備をおすすめします。
使用方法は、爪の切り方の後でご紹介します。

また、爪切りについてはいくつか種類があり、使用する種類によって切り方や使いやすさも変わってくるので、後程詳しくご紹介します。

爪を切るタイミング

切る時の態勢

爪を切る時は態勢がとても大切になってきます。

・基本的な態勢

まず四肢で立たせます。
爪を切る足を後ろに引き、爪が見やすいようにします。
この時、愛犬の身体に被さるようにして体を固定します。
ただし、力で押さえつけるのはNGです。
優しく包み込むようにしましょう。
そして、肢先をつかむ時も「優しく」を心がけて。

コツ:爪を切る時は愛犬から見えない位置にする

上図のような態勢にすると、愛犬から爪を切るところが見えません。
その分恐怖が減るのでオススメです。

コツ:肢先を触れるようになろう

肢先は敏感な場所なので、はじめは触られるのを嫌がる子がほとんどです。
普段のスキンシップの時から肢先に触れるようにしておきましょう。

コツ:一人で難しければ二人で

爪を切る際に愛犬が暴れるなど落ち着かない場合は別の方に協力してもらい、二人で行いましょう。
一人に体を固定してもらい、もう一人が切るようにします。

・リラックスできる態勢

態勢は愛犬がリラックスできるものであれば、上に書いた基本的な態勢でなくてもOKです。

例えば、膝の上に仰向けで寝ている状態や膝の上でお座りさせて、後ろから抱える形などなど。

カット

それでは、爪を切っていきましょう。
上でもいいましたが、爪の中には血管と神経が通っていますので、深爪すると出血します。
その為、慣れないうちは1本1本しっかり確認しながらカットしていきましょう。

爪が白い場合はうっすらと血管が透けて見えます。
薄いピンクっぽく見えるイメージです。

わかりやすい画像がありましたので、ご紹介します。

①:先端を切る

一番失敗しやすいのはこのタイミングです。
失敗すると痛い思いをするのは愛犬です。
慣れてないうちは無理してギリギリまで切らないようにしましょう。

②角を落とす

先端をカットするだけだと、爪の角ができてしまいます。
かなり鋭くなっているので、抱っこした際などに引っかかって痛かったり、床などにも傷がついたりする可能性があります。
丸みを出すように角を落としましょう。

③爪やすりでさらになめらかにする

②の爪切りでのカットが難しければ、②を飛ばして爪やすりで削ってもOKです。
ただし、爪を掴む手に力を籠めすぎないように注意しましょう。

コツ:爪やすりはゆっくり丁寧に

爪を削っている間、愛犬の敏感な肢先にはずっと振動が伝わります。
強くすればするほど怖い思いをすることになるため、ゆっくり丁寧に削り、声をかけて安心させてあげましょう。

コツ:爪切りバサミは怖くない

最初は爪切りバサミが何かわからないため、手に持って近づいただけでも怖がってしまう可能性があります。
その為、爪切りバサミに慣れてもらえるよう、手に持ったままスキンシップを図りましょう。
※ただし、ケガをさせないよう細心の注意を払って下さい!!

コツ:爪カットは無理せず1本ずつ

爪切りが好きな犬はかなり少ないと思います。
ほとんどの子が爪切りを怖がって嫌う傾向にあるので、ストレスが溜まらないように、最初は短時間から始めましょう。

コツ:爪を切ったら大げさに褒める・ご褒美をあげる

爪切りをすると、嬉しいこと・良いことがあると覚えてもらいましょう。
特に最初はほんのちょっとでもできたら褒める、を繰り返して徐々に爪切りの時間を増やしましょう。

万が一失敗したら

カットに失敗し、出血してしまった場合は、すぐに止血しましょう。
慌ててはいけません。
飼い主が焦ってしまうと、愛犬にも伝わり、痛みと共にパニックになってしまいます。

出血量が少量ならガーゼやコットンで傷口をしっかりと抑えましょう。
5分もあれば出血は止まるはずです。

出血量が多い場合は止血剤を使いましょう。
止血剤の粉末を指ですくい、患部に押し当てると、1分とかからずに血をとめることができます。
ただし、止血後は可能であればすみやかに病院へ連れて行きましょう。

爪切りが難しいと判断した場合

動物病院やペットサロンで爪切りをお願いしましょう。
爪切りの為に病院にいくことは悪いことではありません。
愛犬の健康を考えれば、プロに任せるのはいい判断と言えます。

愛犬が暴れてできない場合、爪を切るのが不安でうまくできないなどあれば、迷わず行くことをオススメします。

爪切りバサミについて

爪切りバサミにはいくつか種類があります。
形の違いや使い勝手、切れ味など、様々な要素がありますので、これから買う方はしっかり考えて購入するようにしましょう。

爪切りバサミについてはこちらでご紹介しておりますので、これから買う予定の方は是非参考にしてみてください。
⇒現在準備中

最後に

爪切り

いかがでしたでしょうか。
自分で爪を切らない場合でも、知識があるだけで役立つこともあります。
爪切りの正しい方法を学んで、愛犬の健康を守りましょう。

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